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2008年2月

脳を活かす勉強法

脳を活かす勉強法

元々勉強好きで、家庭環境にも恵まれ、勉強を無理強いしない両親に育てられ、東大、ケンブリッジ大とエリートコースを歩んできた脳科学者の学習方法なんて、凡人にマネできる点があるだろうか、と先入観を持ってしまいそうですが、そろばん教室でも実践しているような基本的なことを、科学的に説明してくれていて、とても参考になりました。

脳は、何かを達成したという「喜び」から、学習の回路を生み出すそうです。
その「喜び」のためには、簡単なことばかりやっても、難しいことをやってもダメで、自分の能力より少し難しいことにチャレンジし、それを達成できた時に脳は一番喜ぶそうです。

そろばんでは、最初は簡単でも、そのうちどんなに優秀な人でも行き詰まる時がきます。
加減乗除だけの単純な計算なのですが、時間内に決まった題数をこなそうとすると、集中力をどんどん高めていかなければ壁を乗り越えることができません。
常に、自分の能力より少し上のレベルにチャレンジしています。
それも、少しずつ段階を経て上のレベルに上がるから上達するのであって、優秀な人でもいきなり一級の問題をこなそうとしても無理があります。

時には、なかなか進めなくなって、優秀な生徒ほど今まで体験したことのない挫折感を味わい、スランプに陥ったりします。
小さな子だと泣き出したり、中には「できない」「もう無理」とヒステリーを起こすこともあります。
冷たいようですが、泣いたから終わりには絶対しません。
多少教えて援助はしても、決めたところまでは終わらせないと帰れません。
できないところで終わると挫折感しか残りませんが、どんなに小さな目標でも達成したところで終わることが大切だと思っています。
それも、脳科学的に学習効果が証明されているようです。

そろばんの学習で誰もが必ず味わう挫折感は、とても良い体験だと思います。
(それには自分の限界まで続けることが必要ですが)
人生の早いうちに挫折感を何度も体験しておけるのですから、将来的に一番役に立つ学習ではないでしょうか。

「タイムプレッシャー」が脳の持続力を鍛える、というのも常にそろばんでやっていることです。
制限時間内でどこまで集中力を発揮できるか、というのが一番の課題ですから、時間に関係なく同じ問題をこなすのとは違う刺激が脳を活性化します。
ただし、他人から強制されるのではなく、自分で制限時間を設定し、自らチャレンジすることで大きな効果が得られるそうです。
そろばんでのやり方を、自分の学習に活かせるようになったとき、本当に学習能力が上がるのでしょう。

日本の学習環境で難しいのが、変人と言われようと、構わずに好きなことをとことん突き詰めていく姿勢でしょうか。
ケンブリッジなどでは、身なりには構わず自分の好きな研究に打ち込む人ほど優秀で、そんな優秀な人達が、専門分野に関係なく交流し、知の交換をして刺激しあってるから、さらに知的レベルが上がっているそうです。
「勉強」と言うと拒絶反応が出てしまいがちですが、好きなことをもっとよく知りたいと思い、オタクと言われようが変人と言われようが構わず突き詰めていく姿勢が大切なのです。
日本では蔑視されがちな我が家のようなオタク族も、全国のオタク達も、偏見に負けず自分の好奇心を徹底的に満足させていけば、そのうち何らかの成果をあげるかもしれません。

そのような留学体験や学習のきっかけなど著者自身の体験や、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」の司会で出会った、スポーツ選手、棋士、競馬の調教師など様々なプロの体験談も交えて、能力を伸ばす秘訣をわかりやすく教えてくれています。
精神論だけでなく、記憶術や読書法など、実践的な勉強法も参考になります。

子どもの能力を伸ばしたい親の心構えとしては、過保護や過干渉にならず、子どもが失敗を恐れずにいろんなことにチャレンジできる「安全基地」であること、だそうです。
TBSドラマの「エジソンの母」がまさにそうですね。
成績やよその子との比較で判断せず、子どもの興味や好奇心を大切に見守り、子どもが何かをしたいと思い立ったチャンスを逃さないようにしたいものです。

勉強法に悩む受験生や子ども達の参考になるだけでなく、子どもにだけ期待をかけて自分の人生をあきらめている親たちも参考にしたい本です。
「勉強とは、自分という存在を輝かせるものであり、人生における次のステージに登るためのものなのです」

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アトピーに向き合う

「アトピー」勝利の方程式―1万人を救った理論派名医

最近、まるで洒落っ気のない次女が、
「化粧品って使った方がいいのかなあ」
などと言い出しました。
今までアニメオタクの仲間だった友だちまでオシャレに目覚め、化粧品の買い物に付き合わされたり、昼食時のおしゃべりでオシャレの話題についていけなくなってあせり出したようです。

「その前に、ちゃんと顔洗って、アトピー治して、シャンプーの後はドライヤーかけろ」
と兄や姉から散々言われてました。
実際、無闇に化粧品を使うなどもってのほかの状態で、普通の女子高生なら外に出られないと思い悩むような顔です。
今まではまったく無頓着なため、薬もひどい時だけつけたり飲んだりするだけで、すぐにサボり、平気で出歩いていました。

最近、多少受験勉強に取り組むようになって、症状が悪化してきたようです。
見てくれの悪さでストレスはなくても、勉強のストレスは大きいので、今年こそは本気で対策を練らなければ。
まあ、一番の原因は、ろくに掃除をしないことと、怠惰な生活、とわかりきっているんですけどね。
家族中でアトピーなんだから、もっと早くからなんとかすれば良さそうなものですが、周期的に痒くなるのは花粉症みたいなもので仕方ないと、アトピーかつ花粉症の親自身も慣れきっていました。

でも、ただでさえ勉強が苦手なのに、受験勉強など始めてしまっては、ストレスは増すばかりで、顔の痒みもひどくなり、痛々しい状態になってきました。
試験中など、無意識に顔を掻きむしってるようです。受験どころではありません。
そこで、いろんなアトピー本を読み漁り、きちんと向き合えば治せることもわかり、一念発起でやらなければと思い立ちました。

『「アトピー」勝利の方程式』では、アレルギーのわかりやすい解説と、ステロイド剤の使い方、プロトピックや新しい薬、抗アレルギー剤など最新の治療法が丁寧に書かれています。
今までアレルギー検査も受けず治療を受けていたのですが、それでは治るわけがないこと、根本原因を除去しつつ、正しく薬を使っていくことで、確実に改善されることが納得できました。
私自身も、手足に猛烈に痒い小さな湿疹が周期的にできるのですが、もしかしたら金属アレルギーかもしれない、と思い当たることがありました。
ネックレスのチェーンなどでかぶれるので、アレルギーがあるのはわかっていましたが、歯にかぶせた金属が原因とは思いもよりませんでした。
サプリメントも、金属性のものが含まれている可能性もあるので、無闇に飲んではいけないと肝に銘じました。

防ダニ加工の寝具に変えたり、部屋のホコリやカビを掃除するだけでなく、洗濯機のカビも定期的に除去して、浄水器をつけて、シャワーヘッドもフィルター付きのに変えて、などなど、お金と労力を惜しまずに環境を整える必要があります。
防ダニ仕様の掃除機と空気清浄器はあるので、まだましと思うことにします。

無駄なことに使っていた時間とお金をアトピー対策に使えば、家族中がつらい痒みから開放されるのですから、積極的にやるべきですね。
あとは、きちんとアレルギー検査をしてくれる病院で、真面目に治療を受け、きちんと薬を使って治しきれるかが問題です。
あまり気にしないというのは、ストレスの面では良いのですが、薬の使い方がいい加減になりやすいので、長期的な治療がうまくいきません。
ズボラで飽きやすい性格を、なんとか家族中で矯正しないと。

今では独特のオシャレに気を使う長女も、高校生くらいまではまったく無頓着でしたから、次女もそのうち気を使うようになるのでしょうか。(あまり期待はできませんが)
その時に今の状態では相当なストレスになるでしょうから、そのときが来るまでには、何とかツルツルの肌にしてあげたいものです。

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親子交換日記

何年ぶりかで押し入れの掃除をしたら、次女との親子交換日記が出てきました。
小学校入学前から小二くらいまでの期間で、一冊の半分も書いてないという、三日坊主を繰り返したような日記です。ですから、最初の頃は何を書いているか判読不能の文章だったのが、最後の方は漢字を使ったりして、成長の跡が読み取れます。

忙しくて保育園へのお迎えの時間も忘れ、最後まで残されたことを恨まれているような母親ですが、時にはこんなこともしてフォローしてたんだ、と懐かしくなりました。
小学校入学後も、学校が終わったら学童に行って、お友達とうちに帰ってきて、お友達のお母さんがお迎えに来るまで遊んで、それから姉や兄と留守番して、親が帰るのは通常8時過ぎという生活でした。
なかなかゆっくり相手をしてあげられないので、多少でもコミュニケーションをはかりたい、というささやかな努力の跡です。何ヶ月も続かずに、何度も挫折しているのが情けない話ですが。

それでも、一緒に交換日記を買いに行って、子どもは親が帰って来るまでに、親は子どもが寝てから、一日おきに書いていたことだけで、共通の思い出ができて良かったなと思います。
内容は同じようなことばかりで、毎日は書く事がなくなって、結局は出かけた時、何かのイベントがあった時になってしまうのですが。
最後の方は、親の方が疲れていい加減になって、子どもばかり続けて書いているのが、ちょっとかわいそうでした。
こんな親なのに、「おかあさんだいすき」「おかあさんがんばってね」「おかあさんいつもありがとう」なんてたくさん書いてあるのです。

高校生になった今でも、顔を合わせればずうっとしゃべり続け、年に一度の親子旅行を楽しみにしている、ちょっとマザコン気味の娘に育っているのは、こんなところから来ているのかもしれません。

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